きのうの月曜日は明らかに人出が増えました。
気温が上がり、桜は満開でみんな気分がよくなったのでしょう。平日だというのに飲み屋はほぼ満席でした。
でもコロナがなくなったわけではない。マスク、ディスタンスを守らなければまたいつ感染が広がるかわからない。華やかな春だというのにゆううつです。出口が見えないだけに一層。
なにしろ日本はワクチンが遅れているから。
29日のニューヨーク・タイムズによれば、ワクチンの接種状況はこんな具合です。
アメリカ 29%
イギリス 45%
日本 0.7%(厚労省統計)

高齢者への接種が進んだアメリカは、多くの地域でワクチンの対象者が若年層にまで下がっています。
外出規制が撤廃され、学校も正常化に向かっている。友人家族の集まりも老人ホームの面会規制も以前よりずっと緩和されました。ワクチンを受けた人が飛行機に乗れるよう「ワクチン・パスポート」の発行が検討されているとか。
いいなあ。
日本はワクチン接種数が少ないだけではありません。接種のスピードがきわめて遅い。
アメリカは1日の接種数が250万、イギリスは70万にもなるけれど、日本は5万程度*。これではいつまでたっても追いつけないどころか差は開くばかり。5人以上の飲み会が開けるのはいつになることやら。

70%以上の人が免疫を獲得し、社会全体がひとまず安全とされる「コロナ後」の世界は、アメリカでも夏までは達成できないといわれています。日本は来年になるんじゃないかな。
それでもオリンピックだなんて、ちょっとズレてませんか。
(2021年3月30日)
*3月30日時点で「日本は3万程度」と書きましたが、厚労省の表を誤って読んでいたため、4月1日時点で数字を訂正しました。