バードフィーダー、鳥の餌台からサルモネラ感染症が広がっている。
こんなちょっと気になるニュースがありました。
うちも去年からバードフィーダーを吊るしています。
4月4日ニューヨーク・タイムズの記事は、「サルモネラの集団感染は野鳥とバードフィーダーが原因」(Salmonella Outbreak Is Linked to Wild Birds and Feeders, C.D.C. Says)という見出しでした。
こりゃあ、うちのバードフィーダーも危ないんだろうか。

記事の「出どころ」はCDC、とあります。
アメリカの疾病対策予防センター。この感染症対策の総本山が、4月1日付で注意報を出しました。アメリカの8つの州で19人のサルモネラ患者が出た、バードフィーダーが感染源ではないかと。
意外と患者数が少ない。死亡者もいない。19人の患者は西海岸から中部、東海岸の広い範囲に散らばっているから、なんだか広く薄く、です。
うちのバードフィーダーは大丈夫なんじゃないか。
でもCDCのサイトを読むと、注意報の根拠はどうもカリフォルニア州野生生物局の2月8日のレポートとわかりました。
https://cdfgnews.wordpress.com/2021/02/08/salmonellosis-outbreak-causing-songbird-deaths/
去年暮れから野生生物局には「小鳥が死んでいる」という通報があいつぎ、原因はサルモネラ菌とわかった、しかも感染はバードフィーダーが置かれているところにかぎられるというのです。

CDCはここから、鳥の感染がヒトにもおよんでいると突き止めたのでしょう。なぜなら患者のサルモネラ菌は鳥のサルモネラ菌とおなじタイプだったから。
でも注意報やレポートを読んで、ぼくは感染が頻繁に起きているとは思いませんでした。死んだ野鳥には触れないこと、バードフィーダーを週1回くらいきれいにし、触ったあとは手を洗うなどの注意をすればほとんど問題はないようです。
アメリカでは、コロナになって野鳥観察が広がったかもしれません。
ぼくのまわりでも、野鳥の餌台をつくったり餌をまいたりする人が増えました。ウィズコロナがもたらした新しい生活スタイルじゃないかと想像しています。
(2021年4月6日)