パナソニックを避けて

 来年2月、中国の冬季オリンピックから撤退を。
 オリンピックのスポンサー企業に対して、ワシントン・ポスト紙が撤退を呼びかけたことはこのサイトでも取りあげました(「オリンピック撤退を」4月3日)。

 そのとき名前が上がっていたのは、エアビーエヌビーやコカ・コーラ、GEといったアメリカの大企業でした。でもオリンピック委員会のサイトを見ると、協賛企業(ワールドワイド・オリンピック・パートナー)はぜんぶで14社あります。
 このなかに、日本企業が3社。
 ブリジストン、パナソニック、トヨタです。

 このうち、パナソニックは別のところでも名前が上がっています。
「ウイグル問題を無視している」企業として。
 日本ウイグル協会のウェブ・サイトに載っています。
https://uyghur-j.org/japan/2021/02/uyghur_forcedlabor2/

ウイグル協会の”シンボル”

 日本ウィグル協会は、日本企業が原料の入手から製造加工に至る“サプライ・チェーン”のすべてで、ウイグル人の強制労働とかかわらないよう求めています。それを調べてほしいと、20の企業に調査票を送りました。そこで日立やソニー、ユニクロなど19社は調査を行い、その結果を文書で回答しました。
 でも1社だけ、回答がありません。
 パナソニックです。

 うるせえな、んなもん放っとけ。
 といったかどうかはわからない。でも、ほかの企業はすべて回答書を出しているのにパナソニックだけは要請を無視している。
 ウイグルのジェノサイドなんて、どうでもいいことなのかな。

日本ウイグル協会パネルから

 こんなことだとパナソニックは「ジェノサイド・オリンピックの協賛企業」と、ことあるごとにわれるんじゃないでしょうか。
 ぼくはこんど電気製品を買うとき、おなじような製品が並んでいたら、「パナ、ちょっとやばいんで」と、ほかのを買います。
 その程度じゃ、ぜんぜん効果ないだろうけど。
(2021年4月13日)