ひがし町診療所の3つ目のグループホームが今月中に完成します。
きょう現地を見に行ったら、たくさんの作業員が工事を進めていました。
ここにはひがし町診療所デイケアのメンバー、男性5人が入居する予定です。
診療所にはこれまでグループホームが2つありましたが、どちらも女性専用。男性も住める住居があるといいねと、ずっといわれていたのがようやく実現します。
グループホームの名前は?と聞いたら、ひとまずは「すみれ3」だとか。すでにあるグループホームが「すみれハウス1号、2号」なので、こんどのは「すみれ3号」。
男性専用のグループホームが「すみれ」?と、一瞬思いましたが、それ、いいかも。男が住む家だからマッチョな名前、というのじゃなくて。


グループホーム「すみれハウス」ができたとき、名前を付けたのは相模女子大学の浮ケ谷幸代先生だったと、ご本人から聞いたことがあります。
「すみれはね、フランス語でパンセっていうんです」
「あ、英語のパンジーですね」
「パンセ・ソバージュからとったんですよ」
おお、パンセ・ソバージュ、野生の思考。レヴィ・ストロースの古典的名著、文化人類学の金字塔。そうか、フランス語では「思考」が「すみれ」でもあるんだ。
文化人類学者の浮ケ谷先生だから、こういう名前を付けたんですね。
女性の住居だからすみれと、かれんな名前にしたわけじゃない。浦河の、ひがし町診療所のグループホームにぴったりの名前です。
(2020年12月4日)