ピークは過ぎたか

 めずらしく、スタッフ・ミーティングがデイケアルームで開かれました。
 患者メンバーがほとんどデイケアに来ないので、ひがし町診療所は広いスペースが空いています。きょうのミーティングにはズームで自宅から家族とともに参加するスタッフもいました。ぜんぶで20人を超す拡大ミーティングです。
 いつものように、メンバーやグループホームのようす、訪問の進みぐあいや診療所の対応などが話しあわれました。

 昨夜はあるメンバーがタバコを切らして不安になり、何人もが騒ぎに巻きこまれたようです。タバコがなくなった当人が仲間を起こして相談する、でもどこにもタバコはない。買いに行こうにも遅い時間で店は閉まっている。浦河でたった一軒開いている24時間のコンビニは遠くて歩けない。結局タクシーを呼んで仲間何人かといっしょに買いに行ったとか。誰かが障害者手帳を使ったのでタクシー料金は割引きになったようです。
 浦河のタクシーにはいろんなお客さんが乗るんですね。

 この話で感心したのは、仲間同士のつながりがちゃんとあるということでした。しかもこのエピソードが、ディテールとともに朝までには診療所スタッフに伝わっている。
 どうも本人以外は、みんなこの騒ぎを楽しんでいたフシがあるけれど。

 笑えない話もありました。町内の別の施設で興奮したメンバーが暴れ、抑えようとした人がケガをする騒ぎがあったといいます。診療所デイケアのメンバーではないので詳細は不明ですが、コロナのイライラが関係したのかもしれません。

 そのコロナ、浦河の感染者は増え、小学校2校、中学校1校が休校になりました。
 一見すると事態は悪化していますが、よく見ると多くは過去の話です。感染の「疑い」が陽性と「確認」され、それにしたがって休校だの自宅待機だのが確定するという話。いま現在感染が増えているというわけではない。

 町のうわさはピークだとしても、今回の感染のピークは過ぎたかもしれません。
 北海道新聞によれば18日の道内の感染者は398人、最高だった700人台から5日間ずっと減少傾向です。連休中の人の動きがもたらした第三波が少しずつ収まっているのでしょう。
 診療所は金曜日にミーティングを開き、来週の態勢を検討します。
 最悪の時期は抜け出したという判断ができればいいのですが。
(2021年5月19日)