北海道浦河町のひがし町診療所を訪れました。
ほんとうに久しぶりの訪問です。デイケア・ルームに入るとみんな元気そうでした。
診療所ではコロナ・ワクチンの接種が先週はじまっています。院長の川村敏明先生以下、スタッフ全員がすでに1回目の接種を済ませました。3週間たったら2回目の接種をするので、それが終わってから2週間後くらいに、つまり6月上旬にはみんなコロナ・ウィルスに対する免疫ができあがるでしょう。

でも患者、デイケア・メンバーのワクチンはこれからです。
すでに予約の受付がはじまり、外来診療のない時間、つまり土曜日や木曜日の午後などに接種をはじめるはずです。ふだん外来診療を受けている人たちが接種の対象になるのでしょう。
重症者や家から出られない人の場合、訪問診療での接種になるようです。ふだんの診療体制の延長ですね。
ワクチンの接種が進めば診療所も以前の日々にもどれます。
でもいまはむしろ警戒態勢強化と、きょうのミーティングでは話しあわれました。
コロナの感染が急激に増えているからです。

北海道は5月11日に529人、、過去最高の感染が確認されました。浦河町でも久しぶりに感染者が現れ、近隣のえりも町、様似町、三石でも出ています。連休にたくさんの人が出かけた影響でしょう。コロナが身近に迫ってきました。
これではまだまだ警戒をゆるめるわけにはいかない、むしろ強化しなければと、あらためて診療所のみんなに注意喚起がありました。
ワクチンの接種がはじまり、ひとついいことがあったといいます。

ふだん精神科の診療所などにまったく縁のない、近所の歯科医院の関係者が何人かワクチンを受けるために診療所にやってきました。注射のあと異常がないことを確認するため、その場で15分待機するのですが、ここで診療所が出したコーヒーを飲みなごやかな世間話ができたそうです。
これまでそういう結びつきがなかったので、いい機会だったとみんなよろこんでいました。
そういうときにちゃんとコーヒーを用意する診療所なんですね。
(2021年5月12日)