世界幸福度ランキング

 世界でもっとも幸福な国はフィンランド。2位はデンマーク、3位はスイス。
 フィンランドの世界1は4年連続。日本は149か国中の56位。
 20日、発表された「世界幸福度ランキング」です。
 これ、前にもどこかで見たような気がすると思ったら、3月20日が国連の決めた「国際幸福デー」なので、毎年それに合わせて発表される数字でした。

 ランキングを発表したのは「アクション・フォー・ハッピネス」、さまざまな財団や研究機関の連合体らしい。ギャラップという世論調査会社に毎年調査を依頼し、そのデータをもとにブリティッシュ・コロンビア大学などの研究者が専門的に分析しまとめています。

 幸福かどうかなんて、どうやって調べるの?
 もっともな疑問です。調査方法を知ろうと思ったら、けっこうたいへんでした。
 毎年この時期に公表される報告書(World Happiness Report)は、2021年版がPDFファイルで36ページにおよぶ学術論文。正直にいうとぜんぶ読む気がしなかったので、調査方法の一部とサマリー、それに肝心のランキング表だけ目を通しました。

 調査では、たとえば各国の人びとに「きのう笑いましたか」「どのくらい笑いましたか」というようなことを聞く。それと、自分の暮らし向きを10段階評価でどのくらいか、評価してもらう、などなど。

 そうしたデータをもとに2021年発表された「幸福な国」ランキング、ベストテンは以下のとおりです。

 1)フィンランド、2)デンマーク、3)スイス、4)アイスランド、5)オランダ、6)ノルウェー、7)スウェーデン、8)ルクセンブルク、9)ニュージーランド、10)オーストリア。

 北欧諸国がずっと上位をほぼ独占、そのなかに入りこんだニュージーランドの9位は大健闘なのか、当然なのか。
 みごとなのは台湾が25位に入っていることです。アジアでは最高。中国の84位を大きく引き離している。ま、順当な評価でしょう。
 ちなみに最下位の149位はアフガニスタン、これは無理もないですね。

 日本の56位は前年の62位より上がっている。ほんとかなと思う。そこだけ見るとこのランキング、あやしいんじゃないかと心配です。でもまあ幸福だと「思っている」人がそこそこいるってことなんでしょうかね。
(2021年3月21日)