診療所のワクチン接種が進んでいます。
29日土曜日、ふだんは休みですが、ワクチン接種のためにひがし町診療所は開いていました。
午前中はおもに診療所スタッフの接種です。全員2回目。午後は、診療所以外の医療関係者への接種が行われました。

接種するワクチンは、すでにきのう町役場から届いています。冷蔵庫から取り出した小さなアンプルには6人分のワクチンが入っていて、これを希釈して接種します。
体温を測り、問診を済ませた対象者は、一人ひとり処置室で接種を受けました。接種そのものはかんたんで、ベテランの廣瀬利津子看護師がひとり1分もかからずに接種します。

接種が終わると、急激な副反応に備え診療所内で15分以上待機します。
診療所の20人ほどのスタッフで見るかぎり、重い副反応はありません。ひとり、37度台の熱を出しましたが、解熱剤を飲み一晩で回復しています。あとは注射した部位が痛む人が何人かいました。おおむね1日で治っています。
気になったのは、ワクチンの無駄です。午後の予約を急にキャンセルした人がいたため、その分のワクチンが余りました。でも規定で、ワクチンは医療関係者にしか投与できません。もったいないけれど廃棄しました。

ひがし町診療所スタッフは、ほとんどが2度目の接種を済ませました。このあと2週間ほどで、コロナ・ウィルスに対する免疫ができるでしょう。順調に行けば、夏までに患者や精神科デイケアを利用するメンバーの接種も終わり、かつての日常がもどってきます。
浦河町で見るかぎり、ワクチンの接種には行政もかなり力を入れています。でも冷静に見れば、日本のワクチン接種は先進国のなかで最悪です。オックスフォード大学によれば(ourworldindata)、5月27日現在、各国のワクチン接種率は以下のとおりです。
イギリス 57%
アメリカ 50%
ドイツ 42%
イタリア 37%
韓国 9%
日本 6%
大きな危機があったとき、日本は対処する力が弱いということでしょうか。
(2021年5月29日)