快晴微風。すばらしい夏日に恵まれ、散歩に出ました。
浦河町の真ん中近く、向別川(むこうべつがわ)の川沿いです。
横浜にいたらとても暑くて外になんか出る気はしないけれど、ここは気温25度、川風が吹いて快適です。
土手の上に、町が整備したのでしょう、散歩道が両側に伸びています。といっても長さは1キロほど、往復しても2キロです。

歩きはじめてまもなく、カモの親子が川に出てきました。母親と子ガモが6羽。パックになって流れをさかのぼります。これから水底の苔を食べて昼食でしょうか。ちょうど橋の上にいたのでよく見えました。

このあたりはほかにカラス、カモメ、サギ、トビなどが川の魚をめがけてやってきます。6月に来たときは河原のあちこちでノビタキがジェッジェッと鳴いていたのが、きょうは声も姿もありません。繁殖期が終わって静かに暮らしているのでしょう。
いきなり土手の下の草むらからシカが飛び出し、びっくりしました。でも向こうはぼくの足音で、もっとびっくりしたにちがいない。たちまち川の反対側に姿を消しました。しばらく歩くと、遠くに別のシカが見えたのでこれはスマホに撮りました。写真を拡大するとかなりボケていますが、母シカと子シカです。ぼくの気配を察知したのか、すぐに逃げてしまいました。

なんだかシカを追い散らしているみたいで申し訳ないのですが、そんなふうに思うのはぼくがシカの被害にあっていないからでしょう。農家にしてみれば迷惑千万な動物ですが。
川の両岸をゆっくり歩いて2キロ、30分の散歩でした。
この間出会った人間は3人。ということは、このあたりはシカとヒトがおなじくらいの密度で生息してるっていうことでしょうか。

なかなかいい散歩道だのに、あまり人が歩いていません。走っている人はもっと少ない。冬になると人影が途絶えます。駐車場やベンチを置いて休憩場所をつくるなど、もうちょっと楽しい道にすればいいのにとも思うけれど、地元としてはそこまで気を回す余裕もないのでしょうね。
もとはといえば土手の有効利用。だからただ歩くだけの道になっている。それがどこか、きゅうくつというか気詰まりというか。多少の遊びがほしいところです。何についてもいえることなんだけれど。
(2021年7月31日)