久しぶりに晴れ晴れとしました。
11月3日、アメリカ中間選挙で民主党が地すべり的な大勝利です。トランプ政治に対する明確な「ノー」が示されました。
続々と出てくる民主党候補当選の知らせ、おどりあがる支持者と歓声。日本時間4日の開票速報を見ながら、きょうはほんとうにいい日だと思ったものです。

(写真はオースチン市の「開票パーティ」、11月4日)
山ほどあった選挙映像のなかで、群をぬいて印象に残った写真がありました。
テキサス州で、民主党のジェームス・タラリコ上院議員候補が当選した瞬間です。「開票パーティ」に出ていた支持者が写っていました。

当選の瞬間、大きく目を見開いている女性。
彼女の表情が、今回の選挙のすべてを伝えていました。
信じられない、このテキサスで民主党が勝つなんて。でも、でも、ほんとなんだね。
長年共和党の牙城だったテキサス州では、上院議員だけでなく州知事や州の要職すべてを民主党候補が制しています。共和党は敗北というより、崩壊でしょう。
すべてはトランプ政治のせいです。
物価高やイラン戦争のせいだともいわれるけれど、ぼくはさまざまな論評のなかで、「腐敗」こそが真の問題だというニューヨーク市立大学ピーター・ベイナート教授の指摘が鋭いと思いました(Jon Ossoff Suddenly Looks Even More Presidential. By Peter Beinart. Nov. 3, 2026. The New York Times)。

ベイナート教授は、要旨以下のことをいっている。
今回の選挙で、もっとも成功したのはジョージア州から再戦されたジョン・オソフ上院議員ではないか。彼は一貫してトランプ政権の腐敗を突いていた。大統領とその家族が、暗号資産だけで1600億円もの「金もうけ」をしたとされるが、彼ら大富豪がそういうことをできるしくみこそが民の貧困をもたらしている。医療費や生活費の高騰も、もとはといえばトランプ政治の「腐敗」からくるものだ。
この論理を、オソフ議員は選挙民にわかりやすく訴えつづけました。そうすることで共和党候補に大差で勝っている。
ベイナート教授は、民主党はオソフ議員のように、腐敗の追及を党の中心テーマにしつづけるべきだといいます。そうすればトランプ政治を、あるいはトランプ的なアメリカを変えることができる。2年後の大統領選挙でも。
レームダックのトランプ氏が、この先どう反転するかはだれも予測できないけれど。
(2026年11月6日)
