内なる戦い
ウクライナのなかで、もうひとつの戦いが進んでいる。 汚職にみちたウクライナを、いかに透明で公正な社会に作り変えるか。この戦いはウクライナの内部問題のように見えて、じつはロシアを含めたこの戦争全体のメイン・テーマではない …
ウクライナのなかで、もうひとつの戦いが進んでいる。 汚職にみちたウクライナを、いかに透明で公正な社会に作り変えるか。この戦いはウクライナの内部問題のように見えて、じつはロシアを含めたこの戦争全体のメイン・テーマではない …
知らなければ、存在しなかったことになる。 そういうことが、いかに多いか。子どものころのぼくは、戦争の悲劇を何も知りませんでした。日本がどれほどひどいことをしたか、朝鮮中国がどれほどの悲惨をこうむったか。そういうことを知 …
2週間前、ウクライナ軍がロシアに対して「主力部隊を投入」、「これから数週間で戦争は大きく変わる」だろうと書きました(7月27日)。その後ウクライナ軍に目立った動きはなく、「戦争は大きく変わって」はいない。ぼくは誤報を書 …
ウクライナ軍がロシアへの反撃で、ついに主力部隊を投入したようです。 これから数週間で戦争は大きく変わるでしょう。その帰結によって世界情勢も大きく変わる。歴史の分かれ目です(U.S. Says Main Thrust o …
ウクライナの戦争は長い膠着状態に陥っています。 西側の武器供与で反転攻勢に出たものの、ウクライナ軍はロシア軍の頑強な守りを突破できない。最新の戦闘機を持たないので空からの守りが弱く、地上部隊が十分に動けないのが一因です …
ウクライナがパッタリと止まっています。東部バフムートでの戦闘はつづいているけれど、戦況は膠着状態。最近メディアを賑わしたニュースといえば、アメリカの軍事機密が大量に流出した事件くらいでしょう。それも犯人が逮捕され、流出 …
あれはよかった。 あとになって、そう思い返す記事があります。ぼくのなかの“もやもや”に、ことばを与えてくれる記事。世界が一瞬、きれいに切り分けられたかのような。 ウクライナの戦争1年目、ニューヨーク・タイムズのキーウ支 …
盆栽アーミー、というんだそうです。 ヨーロッパ各国の軍隊を、アメリカから見たら。 最新の軍備はあるけれど、いざ戦争となっても使えない。第二次大戦以降、ずっと世界のどこかで戦争を戦ってきたアメリカから見れば、いまのヨーロ …
ヨーロッパの対ロシア外交は失敗した。 冷戦後のヨーロッパは、ロシアに対しては緊密な相互依存を深めることで安全保障が実現できると考えてきたが、その路線は根本的な転換を迫られている。安全保障はいまや外交よりもむしろ軍事で考 …
ロシアがウクライナに侵攻し、第二次大戦以来の大規模な戦争がはじまってちょうど1年になります。この1,2週間、多くの“まとめ記事”を目にしました。 そのなかでぼくにとって印象的だったのはニューヨーク・タイムズの分析だった …