このサイトについて

 ここはジャーナリストの斉藤道雄がつくるサイトです。
 サイトのタイトル「そのまま」は、「自分はそのままでいい」「ありのままで生きる」という意味です。ぼくはこのことばを精神障害者から学びました。そしてこのことばが、精神障害だけでなく人間関係のさまざまな苦労を抱えた人びとに、もっと伝わるといいと思っています。

「そのままでいい」は、お前はそのままではいけない、こうなれ、ああなれという人びとを相対化します。こうでなければいけないという規範に、根元から疑問を投げかけます。「そのままでいい」は、ぼくらをこれまでより少し自由にするかもしれない。

「そのままでいい」は、変わらなくてもいいということではありません。変わっても変わらなくてもいい。人は誰も、その人本来の力、姿というものがある。そこからどう変わるか、変わらないか、すべてはその人の決めることだと想定します。

 ぼくが出会った精神障害者は、幻覚や妄想にほんろうされ、変な人、おかしな人と見られながら、それが自分だ、自分はそのままでいいと認めるところから回復への道を探しました。ぼくは彼らから多くのことを学んだので、それをこのサイトに反映できればと思っています。

 とはいえ、精神障害だけがテーマではありません。ここではぼくが興味を持つ他のさまざまなテーマも登場します。どうしてもマイノリティ志向のテーマが多くなりますが。

斉藤道雄 プロフィール

 ジャーナリスト。1947年生まれ。元テレビ報道番組記者、プロデューサー。
 2008年から5年間、東京都品川区の私立特別支援学校(ろう学校)明晴学園校長。
 1997年から北海道浦河町の精神障害者グループ「べてるの家」を、2014年からは精神科クリニック「浦河ひがし町(まち)診療所」を取材してきた。2022年に現地取材を終えたが、フリージャーナリストとして精神科とのかかわりはつづけている。

 おもな著書は以下の通り。いずれもみすず書房刊。
 『悩む力』(2002年)
 『治りませんように』(2010年)
 『手話を生きる』(2016年)
 『治したくない ひがし町診療所の日々』(2020年)

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