精神科的

秘めた力

 先週、シカゴで開かれた民主党大会はひさしぶりに楽しいイベントでした。 ミシェル・オバマ元大統領夫人を頂点に、これでもかと出てくることばと熱気のうねり。ネットでも十分堪能できました。 印象に残るのは、ひとりの若者が登場し […]

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大状況を見ながら

 精神病の治療は、患者の状態だけみていても進まない。経済や雇用、温暖化や環境など、世界の「大きな状況」も考慮しなければならない。 新しい研究が、このように主張しています。 ようやくそこまで来たかと、ぼくは膝を打ちました。

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別種の狂気

 先週、フランソワ・トスケルについて書きました。 20世紀の南フランスで、前衛的な精神科を実践した精神科医です。鉄格子を廃止し、患者の束縛をなくし、医者と患者を対等な存在とみなしました。 イタリアが1970年代に精神科病

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辺境からの視線

 アール・ブリュットを正面から取りあげた美術展が開かれています。「フランソワ・トスケル:アバンギャルド精神医学とアール・ブリュットの誕生」と題する展示で、ニューヨークのアメリカン・フォーク・アート美術館でことし4月から8

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縁を切る

 アダルト・チルドレンからインナー・チルドレンへ、そしていまエストレンジメント(estrangement)、「縁切り」へ? 子ども時代のトラウマを抱える人が、「回復」するために親との縁を切る。 そんなことを治療の一環とし

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浦河を遠く離れて

 あたしのグチ、聞いてくれますか? ランチの席で唐突にZさんが尋ねてきました。北海道浦河町の精神科でたくさんの仲間を作った人です。いまは東京で子育て支援の活動などをしているらしい。 いいよ、そのあとでぼくのグチも聞いても

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苦労はつづく

 おなじ苦労のくり返し。 まったくおなじではない。おなじ苦労をちがう人がになう。だから苦労がやむことはない。古い苦労はいつも新しい。 禅問答みたいですが、精神障害者の苦労のことです。  この10日ほど北海道浦河町に滞在し

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海の底を見る

 サトちゃん、とみんなに呼ばれていました。 4年前、自ら消えることを選んだ精神障害の当事者です。彼女が自分を消した場所を、今週ようやく訪れることができました。北海道浦河町から遠くない漁港です。 2020年の年末、サトちゃ

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科学はさておき

 SNSをめぐる論争がつづいています。 アメリカ保健行政のトップ、V・マーシー医務総監がSNSに強い警告を発し、SNSは若者の精神保健に有害というラベルを貼るべきだと提唱したことを書きました(6月20日)。これに賛否両論

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