補足あれこれ

 このサイトはジャーナリストである斉藤道雄の雑記帳です。
 ぼくは1990年代から精神障害者とかかわってきたので、精神障害について書きたいのですが、いつもそうできるわけでもありません。ふだんはニューヨーク・タイムズを読んで考えたことなどを書くことが多くなりました。
 タイムズ紙の記事そのままではなく、興味を持ったテーマに感想や反応をまぜて書いています。出典は明示しますが、元の記事とぼくのコメントは混在します。どこがタイムズの記述でどこからがぼくのコメントかは明確に区別していませんが、学術論文ではないのでご了解ください。

 タイムズ以外のメディアについては、イギリスのガーディアンやBBC、朝日新聞などを参照することがあります。

キタキツネ(北海道浦河町のJR廃線踏切で、2022年)

 ぼくは1991年に第1次イラク戦争がはじまったとき、テレビ局のワシントン特派員でした。当時から思うところがあり、日本の新聞やテレビはあまり見ていません。おかげで日本の特派員にしてはイラク戦争の展開を比較的正確に見通せたと自負しています。その経験から、世界的規模の大変動が起きたときはアメリカのメインストリーム・メディアに頼ることにしています。
 ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストの購読を、2020年のコロナ禍からはじめました。その2年後にウクライナでの戦争がはじまっています。この2つの大変動を、タイムズとポストという2紙を通して見ることで、ぼくは日本のメディアとは別の見通しを持てたとふり返っています。いまは気候危機とAIが、コロナ以上の変動をもたらしていると捉えています。

 ただしワシントン・ポストについては2025年初頭に購読を打ち切りました。同紙が、社主であるジェフ・ベゾス氏を批判する政治漫画を掲載しなかったからです。20世紀後半、輝かしい軌跡を残したポスト紙も、ネットと右傾化という大きな潮流には抵抗できなかったのでしょうか。
 朝日新聞がこんなふうにならなければいいがと懸念しています。
 とはいえ、ニューヨーク・タイムズはネット時代になりさらに力を伸ばし、ひとり勝ちの様相だといわれます。その傾向がつづくことを願いましょう。できればタイムズ以外にも有力で魅力あるメディアが、あとひとつかふたつほしいけれど。

 ぼくはかつてテレビ報道記者でしたが、かなり前からテレビは見ていません。テレビを批判するからではなく、ネットの方が見やすいので。
 ということで、日本の大多数の方からすればここはかなり偏ったサイトです。

(2025年1月10日)