早く来い新ワクチン

 アメリカのFDA、食品医薬品局が22日、新しいコロナ・ワクチンを承認しました。希望者はこの秋から新ワクチンの接種が受けられます。日本にはいつこの新ワクチンがやって来るでしょうか(New Covid Vaccines Are Coming. Here’s What to Know. Aug. 22, 2024. The New Yorks Times)。

 承認されたのは、コロナ・ウィルスの最新型、KP2という変異株に対応したワクチンです。
 アメリカではいまKP2とKP3というタイプが多く、そのなかにさらにサブタイプがあるけれど、新ワクチンはいずれのタイプにも効くといいます。モデルナとファイザーの2社が、承認後ただちに出荷する態勢をとってきました。

コロナ・ワクチン(資料映像)

 アメリカにはもうすぐ新ワクチンが出回る。
 うらやましい。ぼくも新ワクチンがほしいけれど、当分は無理でしょう。日本に入ってくる予定はないし、ネットにも情報はありません。新ワクチンを検討するであろう厚労省の専門家会合は開催の予定すらない。
 どうしてもワクチンを接種したいなら、古いXBB型に対応したものしかありません。これだと、いま日本で流行しているKP3型にはあまり効かないんじゃないか。

コロナ・ウィルス
(国立感染症研究所の電子顕微鏡写真)

 ぼくは7月はじめにコロナにかかったらしいので(検査していないから確認はできないけれど、たぶんそうです)、KP型への免疫は10月くらいまであるでしょう。その後は免疫が落ちるから、新ワクチンを接種したい。年内に接種して年末年始を迎えたいけれど、できるかどうか見通しはありません。

 そんなことをあれこれ考えるのは、コロナが社会防衛から個人防衛になったと思うからです。
 以前は社会全体がマスクをしたりディスタンスを取ったり、「みんなで」感染を防ごうとしました。いまはもうそうではない。「自分で」危険を回避し感染を防がなければなりません。
 高齢者であるぼくは新ワクチンが早く来ないものかと気になります。それがあれば、年末年始も外出や会合がしやすくなるから。

 ひとつ、目を引く情報がありました。
 アメリカではコロナの検査キットが売れなくなったそうです。アボット社の検査キットは2年前にくらべ売り上げが1割に減った。コロナになっても、みんは検査をしなくなったからです。
 検査しないから、コロナかどうかわからない。だから自宅待機もしない。
 若者たち、現役世代はコロナなんてほとんど気にしなくなりました。そういう社会に、日本もなりつつあります。高齢者は自分で自衛に努めなければなりません。
(2024年8月28日)