診断の誘惑
自閉症スペクトラムはほとんど軽症者が占めるようになり、重症者がかえりみられなくなったのは問題だと家族が訴えています。 診断は軽症者自身にもマイナスだという指摘がありました(Autism, A.D.H.D., Anxie […]
自閉症スペクトラムはほとんど軽症者が占めるようになり、重症者がかえりみられなくなったのは問題だと家族が訴えています。 診断は軽症者自身にもマイナスだという指摘がありました(Autism, A.D.H.D., Anxie […]
自閉症をめぐる議論がくすぶっています。 いまの診断名「自閉症スペクトラム」は、診断の範囲があまりに広すぎる、重症とそれ以外の二つに分けるべきだという主張です。もっともな言い分でしょう。でも線引きはむずかしい。精神科にそ
遺伝子治療の別の限界は、治療費です。 少なからぬ遺伝病が、理論上、治療方法はわかっている。けれど相当な費用がかかる。それをだれが負担するのか。遺伝子治療で助かる患者がいるのに、それを助けようとしないなら、社会の倫理はど
40年前、遺伝病というものを取材していた時期があります。 そのなかでハンチントン病は伝説的でした。 10万人にひとり程度だけれど、親が遺伝子を持っていると子は50%の確率で発症します。神経系が障害され、舞踏病という別名