訂正です。
前回「ハルク島」と書いたのを「カーグ島」に変えます。ペルシャ湾の奥にあるこの島は、英語の綴りが「Kharg」、英語メディアは「カーグ」と発音しますが、ペルシャ語はハルク。日本ではカーグという表記が一般的です。

名称とともに、カーグ島についてぼくの書いたことも訂正です。
この小島への上陸占領作戦が決行される可能性が、わずかながら出てきました。米海兵隊の2500人が新たに中東地域に派遣されるからです。本格的な地上侵攻作戦の可能性は低いとはいえ、準備ははじまっている。
カーグ島についての見方を変えることになったのは、15日に出たニューヨーク・タイムズの長文の特集を読んだからです(Entering War’s Third Week, Trump Faces Stark Choices. March 15, 2026. The New Yort Times)。
タイムズ紙のデビッド・サンガー記者ら6人のベテラン記者による総力記事は、イラン戦争の2週間をふりかえり、トランプ大統領は重大な岐路に立っているといいます。
このまま攻撃をつづけるか、それとも勝利宣言を出してやめるか。
どちらにしても、いったい何のための戦争なのかという巨大な疑問は残る。

幕引きか続行か、どちらかに向かうかはわからない。
(それは戦争をはじめたトランプ大統領自身にもわからないのではないか。何しろ自分が何をしようとしているのか、自分でもわからない人だから)
泥沼に踏みこむ、すなわち長期戦に向かう場合、とりあえず三つの課題が浮びあがる。ひとつはホルムズ海峡の封鎖を解くこと、もうひとつはカーグ島を占領すること、3番目は地上軍を派遣してイランが隠し持つ濃縮ウランを確保すること。

イラン本土への大部隊派遣は、政治的だけでなく軍事的にも危険が大きすぎる。まず不可能です。ホルムズ海峡の封鎖解除も、イラン革命防衛隊の実力を考えればきわめてむずかしい。
いちばんかんたんなのはカーグ島の占領なので、これは海兵隊による上陸作戦が決行されるかもしれない。
いまのアメリカで、“トランプ王”に対し「陛下、そんなことしてもなんにもなりません」と直言する側近はいないのではないか。
その王様は先週、軍首脳を呼びつけ、なんでイランがホルムズ海峡を封鎖できるんだと問いただしたそうです。そんなことも知らずに戦争をはじめたんですね。タイムズ紙の特集を読むと、王様のイライラが伝わってきます。
(2026年3月16日)
