診断の誘惑
自閉症スペクトラムはほとんど軽症者が占めるようになり、重症者がかえりみられなくなったのは問題だと家族が訴えています。 診断は軽症者自身にもマイナスだという指摘がありました(Autism, A.D.H.D., Anxie […]
自閉症スペクトラムはほとんど軽症者が占めるようになり、重症者がかえりみられなくなったのは問題だと家族が訴えています。 診断は軽症者自身にもマイナスだという指摘がありました(Autism, A.D.H.D., Anxie […]
自閉症をめぐる議論がくすぶっています。 いまの診断名「自閉症スペクトラム」は、診断の範囲があまりに広すぎる、重症とそれ以外の二つに分けるべきだという主張です。もっともな言い分でしょう。でも線引きはむずかしい。精神科にそ
浦河ひがし町診療所のいつもの稲刈りが、13日土曜日に行われました。 夕方から雨の予報もあったけれど、降られることもなく無事に収穫を終えています。 9時過ぎから三々五々はじまった作業は、10時ごろいったん手を止め、全員
「ダメ、絶対!」路線は、かえって回復をさまたげる。 ジャーナリストのマイア・サラヴィッツさんがいっています。 かつて麻薬依存だったサラヴィッツさんは、依存症は禁止の強要ではなく、他者とのつながりで回復に向かうと主張してき
宇野邦一さんの著作には、「分裂症」ということばが使われています。 分裂「病」ではなく、分裂「症」。「症」は「病」より広い概念だから、「分裂症」はいまでいう統合失調症とその周辺の精神疾患を広くふくめてさしているのでしょう
精神病はぼくらに何を問いかけているのか。 去年からこのテーマに引きこまれ、あてのない読書をくり返しています。 宇野邦一さんの『ドゥルーズ 流動の哲学』(増補改訂版)を読み、読みながらつくったメモを読み返して、また少しだ
マンスプレイニングは、説教したがる男たち。 マノスフィアは、強がる男が群れるネット空間。 マン何とかって、いいことがない。こんどは「マンキーピング」が出てきました。鉢植えに水をやるように、女が男を見てやること、とくに「
スマホ依存の子は、自殺や自傷行為の危険が2倍から3倍高くなる。 中毒といえるほどの使い方をすれば子どもの精神は病むと、信頼できる医学誌が伝えています。精神医療が専門のエレン・バリー記者が書きました(Real Risk
しっかりした支援は、しない。できない。 しっかりしていない支援なら、できる。みんなですれば、なんとかなる。 浦河は、以前からそうだったけれど、この傾向がさらに定着しています。 そのひとつが、「浦河の子育てを考える会
この2年間で、統合失調症の新患は2人だけ。 北海道浦河町でこんな話を聞き、時代は変わったと実感しました。統合失調症は、もう精神病の代名詞ではなくなったかのようです。 話してくれたのは北海道浦河町の精神科クリニック、ひ