かすむ統合失調症
この2年間で、統合失調症の新患は2人だけ。 北海道浦河町でこんな話を聞き、時代は変わったと実感しました。統合失調症は、もう精神病の代名詞ではなくなったかのようです。 話してくれたのは北海道浦河町の精神科クリニック、ひ […]
この2年間で、統合失調症の新患は2人だけ。 北海道浦河町でこんな話を聞き、時代は変わったと実感しました。統合失調症は、もう精神病の代名詞ではなくなったかのようです。 話してくれたのは北海道浦河町の精神科クリニック、ひ […]
スマホが若者の精神に危機をもたらしている。 社会心理学者の本が世界的なベストセラーになっています。 16歳になるまでソーシャルメディアを使わせるな、など、過激な主張を唱えているけれど説得力がある。邦訳が待ち望まれます(
緊急通報に、警察官ではなくソーシャルワーカーが対応する。 そんな試みがアメリカ社会ではじまっています。 日本でいえば110番、アメリカでは911番にかかる緊急通報は、もし精神障害者のトラブルなら、警察官よりソーシャルワ
精神病者はどこにでもいるはずだけれど、中国の当事者はどんな境遇にいるのだろう。かねて気になっていたので、めずらしく関連記事があると思って読んだら、精神科病院を濫用する話でした(‘When power can defin
抗うつ剤はヘロインよりひどい。 トランプ政権の保健福祉長官がこんなことをいって物議をかもしています。 保健行政の長ともあろうものが、なんてひどいことをいうのか。抗うつ剤はもっと別な形できちんと議論すべきだのに、長官の妄
アメリカは劣化した、もうだめだと思う一方で、いや、まだまだ底力が残っていると思うことがあります。 精神障害者に対する社会的な支援です。ニューヨーク市の当事者活動を知り、その斬新さに打たれました(He Hears Voi
『人はみな妄想する』は、松本卓也さんによるジャック・ラカン読解の切り回しがみごとで、いろいろなことを考えました。最後の方ではラカンとフェリックス・ガタリが対比され、とくに興味を引かれます。 ガタリは早くからラカン精神
『人はみな妄想する』を読んで、考えたことは多岐にわたります。 そのなかで、おそらくいちばん重要なのは次の指摘だと感じました。 「精神分析はあくまでも個人的なものであり、しかも個人それぞれの「狂い」の場所を確保しようとする
精神分析というものを、ぼくはずっと疑っていました。 そんなものでどう精神病に向き合えるのかと。きっと、ドラマや映画の精神分析に毒されていたからでしょう。カウチに横たわる患者が想念をしゃべり、精神科医が病気を解明するファ
2週間ほど前、精神分析の本を1冊、読み終えました。『人はみな妄想する』という、松本卓也さんの著作です。 400ページ以上の学術書だから、読みとおせる自信はなかった。でも書いた松本さんが抜群に頭のいい人なので、しろうとの