ソシオパスの幻影2
ソシオパスは精神科の診断名ではないし、不正確な概念なのでぼくはこのことばを使いませんでした。でも考えてみたらそういう不正確な概念の方がいいのかもしれません。 ソシオパスを「社会病質者」という人もいます。「パーソナリテ […]
ソシオパスは精神科の診断名ではないし、不正確な概念なのでぼくはこのことばを使いませんでした。でも考えてみたらそういう不正確な概念の方がいいのかもしれません。 ソシオパスを「社会病質者」という人もいます。「パーソナリテ […]
ソシオパス。 まともな精神科医はあまり語りたがらないテーマでしょう。ソシオパスだとかサイコパスだとかいって声を高くするのは、おおむねいいかげんなウェブサイトです。冷血で異常な犯罪者だとか、犯罪者の予備集団だから出会った
社会全体が麻薬漬けのようなアメリカでも、こんなことが起きているのかと意外でした。 疼痛、痛みを抱える人たちに、救いとなるべき麻薬がちゃんと処方されていないというのです。麻薬の過剰服用で年間10万人が死んでいるアメリカで
やわらかな共存。 精神科のひとつの限界、難治性の患者と治療者のあいだには、こんな形があるのではないか。 緩和ケアについての記事を読みながら、ぼくはそんなことを考えました。 やわらかな共存は意訳で、もとのことばは「共感あ
精神科の緩和ケアというテーマの中心にあるのは、医療は何のために行うのか、誰のためのものかという疑問でしょう。 緩和ケアを進める人たちは、精神科の、少なくとも摂食障害、拒食症の患者の多くは、自分の治療にかんして理性的な判
精神科緩和ケアのひとつの例として紹介されていたのは、コロラド州のナオミさんという40代の女性でした。 十代の初期から摂食障害、拒食症がはじまっています。 ニューヨーク・タイムズの取材を最初に受けたときは、コロラド州デン
緩和ケア、という精神科の新しい動きが広がっています。 もしかするとこれは、精神科に起きている歴史的な地殻変動かもしれない。けれど一方ではこれに対し医療の放棄だという強い批判もある。ニューヨーク・タイムズ・マガジンに載っ
きのう、ケンドラ法というニューヨーク州の法律について書きました。 ケンドラ法は精神障害者による犯罪への対策としてできたけれど、期待通りの成果をあげていない。そこで何度か「精神障害者の犯罪」という表現をしました。 でもこ
どんなにいい法律を作っても、社会が受け入れなければ風化してしまう。 ケンドラ法の現状を知って、そんなことを思いました。 ニューヨークの州法であるケンドラ法は、重度の精神疾患があり一定の条件を満たすものに、裁判所の判断で
もう、内輪もめしている場合ではない。 薬物依存についての長文のレポートで、ジェニーン・インターランディ記者が指摘しています。依存症の対策にはいくつもの大きな壁があるけれど、治療法をめぐる対立がそのひとつになっている。こ