2022年7月

本の声

 薄くて小さめ、すらすら読んでしまうけれど、いくつもの断片がしっかりこころの底に降りてくる、そんな本と出会いました。 青木海青子さんの『本が語ること、語らせること』(夕書房)。  大学で図書館司書だった青木さんは、夫とと …

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物忘れ対策

 歳とともに記憶力は衰える。 これはしかたがないけれど、あきらめるのは早いという人がいます。神経学者のリチャード・レスタック教授が新著『記憶力完全ガイド 脳の力を伸ばす科学』で、どうすれば記憶力が守れるかを書いています( …

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浮遊の精神科・5

 精神科と現代思想についてのまとまりのない議論が、はじめたときよりさらに散らかっています。このへんで一度、これまでの話をまとめましょう。結論ではなく途中経過、ジル・ドゥルーズもいうように、すべては生成段階の途中です。   …

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浮遊の精神科・4

 思索の巨人、ミシェル・フーコーは1984年に亡くなりました。 新聞に死亡記事が載ったのをいまでも覚えています。すごい人がいなくなったとは思ったけれど、何がどのくらいすごいのか、ぼくにはわかっていなかった。幾つもの著作を …

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浮遊の精神科・2

 浦河の精神科が現代思想とつながっているとぼくが書くのは、浦河のヨイショではありません。デリダやフーコーの名で権威づけするためでもない。だいいち浦河の人たちってそんなにすごくないし、権威なんてものを嫌悪しますから。 じゃ …

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浮遊の精神科・1

 秩序と逸脱をめぐって、北海道浦河町の精神科と現代思想のつながりを書いてきました。 書きながら、途方にくれています。こんなテーマで書く力が自分にあるとは思えないのに、どういうわけか書きはじめてしまった。いま書かなければ、 …

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