考える雲

ゴッホと話そう

 パリのオルセー美術館が、こんな企画をはじめました。 まるで生きているゴッホが目の前に現れ、自分の声でこちらの質問に答えてくれるようなしくみです。もちろん映像、音声ともにAIの合成。だから本物のゴッホと話をしている気分に

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AIレース

 AI、人工頭脳についての議論が幅を広げています。 先週ぼくはAI開発の最先端企業、オープンAI社の「オープンな文化が少しでも長続きすること」を祈ると肯定的なトーンで書きました。しかしオープンAIに警戒を強める人も多い。

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自分は半分

 先住民の声を聞くか、聞かないか。 オーストラリアで今週末、国民投票が行われます。アボリジニといわれる先住民の声を議会に反映させるかどうか。オーストラリア社会はおそらくノーと答える。多くの人にとって敗北かもしれないけれど

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言語の連続性

 言語エリート主義が批判されています。 言語は人間に固有のもので、言語こそが人間と動物を明確に区別する、というのが言語エリート主義。17世紀の哲学者、デカルト以来の信念でした。それが動物や脳についての最近の研究で揺らいで

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声のない世界

 まずタイトルと表紙に引かれます。 姜信子さんの『語りと祈り』(みすず書房、2023年)。語りと祈りを、結びつけるのか、結び直すのか、引き離すのか。どんな視点があるのだろう。 そして製本。 表紙がぼくに語りかける。おまえ

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母親の霊

 AIによって人間社会のあり方は根源から変わるるでしょう。 よい方向にも悪い方向にも。 議論は百出しているけれど、ぼくが考えたいのはAIが何をもたらすかではなく、AIによってぼくらは何を失うかです。そんなつまらないことを

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