声にならなかった声
映画『オッペンハイマー』がアカデミー賞を獲得しました。 アカデミー賞のなかの作品賞、この1年のベストワンです。その論評や解説はもうあきるほど出ているけれど、ひとつ異色のコラムがありました。「アメリカ人被爆者」の視点で書 […]
映画『オッペンハイマー』がアカデミー賞を獲得しました。 アカデミー賞のなかの作品賞、この1年のベストワンです。その論評や解説はもうあきるほど出ているけれど、ひとつ異色のコラムがありました。「アメリカ人被爆者」の視点で書 […]
スウェーデンとカナダが、ガザ難民への支援を再開しました。 それはいいニュースだと思ったけれど、即座に頭に浮かんだのは「日本はなぜ支援を再開しないのか」です。アメリカが再開しないかぎり、日本もガザ難民への援助を再開しない
『西側の敗北』。(La Défaite de l’Occident) こんな刺激的なタイトルの本がフランスで出版されました。 著者は知の巨人、エマニュエル・トッド博士。1970年代に、20年後のソビエト連邦崩壊を予言した
精神病はなぜ起きるのか? きわめて重要な問題のようだけれど、調べれば調べるほどわからなくなります。多数の要因が複雑にかかわっているし、わかっている要因は一部にすぎない。だんだん、答えを求めること自体が無意味に思えてくる
認知症は治せない。 それはもうあきらめるしかないと思っていたけれど、そうではないのかもしれません。 発症を遅らせることが少しはできるかもしれない。初期段階であれば進行を遅らせることも、場合によって可能。ここ数年そんなふ
横文字ばかり並べて申し訳ありません。でも横文字のなかに気を引かれる議論がたくさんあるので、つい並べてしまいます。 依存症、とくに合成麻薬の対策で、アメリカではハームリダクションという概念がキーになっていることを何度か
先週、ソシオパスについて書きました。 ソシオパスの人びとのありようというより、そういう名前の付け方、呼び方です。人格障害なんていうのより響きがいい。精神科の関係者と話をしていたら、「おしゃれですね」という声もありました
ソシオパスは評判が悪い。 ネットには、彼らは無責任で他人の気持ちが理解できない、快楽のために犯罪を犯すといった描写があふれています。 そのすべてがまちがいではないかもしれない。でもそれはソシオパスの一部であり、その人の
ソシオパスは精神科の診断名ではないし、不正確な概念なのでぼくはこのことばを使いませんでした。でも考えてみたらそういう不正確な概念の方がいいのかもしれません。 ソシオパスを「社会病質者」という人もいます。「パーソナリテ
ソシオパス。 まともな精神科医はあまり語りたがらないテーマでしょう。ソシオパスだとかサイコパスだとかいって声を高くするのは、おおむねいいかげんなウェブサイトです。冷血で異常な犯罪者だとか、犯罪者の予備集団だから出会った