向かうよりズラす
ぼくがテレビをまったく見ないのは、テレビより現実の人間社会の方がずっとおもしろいと思うようになったからでした。見なくなって気づいたのは、こころが平和になったことです。事件事故、災害戦争など、悲惨なニュースに接していると […]
ぼくがテレビをまったく見ないのは、テレビより現実の人間社会の方がずっとおもしろいと思うようになったからでした。見なくなって気づいたのは、こころが平和になったことです。事件事故、災害戦争など、悲惨なニュースに接していると […]
アメリカにも地域精神医療の理念はあった。 精神障害者は病院にいるべきではなく、退院して地域で暮らすべきだという考え方です。そういう理念はあったけれど、過去半世紀、退院した患者はろくな支援を受けられないままほとんどがホー
きのうの自閉症議論の補足です。 ぼくは50年前から自閉症について関心を持ってきました。 この間、自閉症をめぐる概念はずいぶん変わったと思います。自閉症者は長らく、奇妙な行動にこだわり、他人とのコミュニケーションをが取
当事者って、誰のことだろう。 古くて新しい疑問がまた浮かびあがります。自閉症をめぐって。 いまアメリカで起きている論争は、「重度自閉症 profound autism」ということばに集約されます。重度自閉症は、自閉症者
先週書いた薬物「安全センター」について補足します。 安全センターは、麻薬などの薬物をやめさせるところではない。安全な摂取を進めるところです。見方によっては危険な薬物を「勧めて」いるかのようです。なぜそんなことをするのか
禁止するより、安全に摂取させたほうがいい。 最悪の状態に陥っているアメリカの薬物対策について、専門家であるマイア・サラヴィッツさんがこう主張しています(Do Safe Injection Sites Increase
先月アメリカで、精神障害者の犯行とみられる大量射殺事件が起きたと書きました(10月31日)。 その後の捜査と報道で、事件の概要がかなり明らかになっています。 容疑者は数か月前から精神病の悪化を示す兆候がありました。家族
スマホをめぐる論争でいまアメリカで一番の話題は「学校でのスマホ禁止」でしょう。 教室だけでなく、学校内では丸一日、休み時間もスマホを禁止する。そういう高校がフロリダ州オーランドに現れました。昼食時に全生徒がスマホなしで
先週、アメリカのメイン州で18人が犠牲となる大量射殺事件がありました。 容疑者は精神障害者だったかもしれない。アメリカでは銃による大量殺人がしょっちゅう起きるけれど、精神障害者が犯人であることはめずらしい。気になるので
幻聴を作る。 こんな実験をスイスの科学者が進めています。 幻聴は、現実にはない音や、そこにいない人の声が聞こえる現象で、統合失調症患者がよく訴える症状です。きわめて悩ましい現象で、かなりの精神的苦痛や重荷になることもあ