アダマン号への疑問
ニコラ・フィリベール監督の新作を、勇んで見に行きました。「アダマン号に乗って」、精神障害者の日常を記録したドキュメンタリーです。 いい映画だったけれど、ちょっと眠ったい。なんでこれがベルリン映画祭の金熊賞なんだろうか、 […]
ニコラ・フィリベール監督の新作を、勇んで見に行きました。「アダマン号に乗って」、精神障害者の日常を記録したドキュメンタリーです。 いい映画だったけれど、ちょっと眠ったい。なんでこれがベルリン映画祭の金熊賞なんだろうか、 […]
幻聴があるなら統合失調症。 ぼくは長いことそう思ってきたけれど、これはまちがいではないか。幻聴は必ずしも統合失調症だけの症状ではない。ほかの病気でも、それが脳の中枢を阻害するなら統合失調症とおなじ症状を起こすことがある
自閉症を歓迎する町があります。 アメリカ、アリゾナ州のメサです。市職員の80%が、自閉症にどう接すればいいか専門的な訓練を受けました。市内の60の団体も歩調をそろえ、2019年、世界最初の「自閉症対応認定の市」になって
きのう書いたニューヨークの地下鉄殺人事件は、精神障害者が車内で白人の乗客に殺害された事件です。黒人とホームレスと精神障害という、三重のマイノリティへの偏見が色濃く影を落としている。そう思う一方で、これは差別偏見を糾弾し
町中の“めいわくな精神障害者”をどうすればいいか。 ぼくはこの問題をしょっちゅう考えます。精神障害者への差別偏見はなくならないけれど、彼らを“恐れる”人びとの気持ちもわかる。そしてそういう人も、日常的に精神障害者に出会
十代の若者たちの精神保健に、何か問題が起きているのではないか。 こんな議論がアメリカで盛んです。CDC(疾病予防管理センター)が女子生徒の3人に1人は自殺を考えているといい、小児科学会が児童精神は「全国的な危機」といっ
依存症について、ニューヨーク・タイムズに載ったオピニオンを読みいろいろ考えました(David Sheff. April 12, 2023. The New York Times)。 作家のデビッド・シェフさんが論じて
依存症から抜け出すためには、ハームリダクションのほかにもうひとつの道があるのかもしれない。 そう思ったのは、「クラフト」というアプローチを知ったからでした。クラフトは英語の略称で、CRAFT(community rei
5月1日、ニューヨークの地下鉄で殺人事件がありました。 車内でひとりの精神障害者が騒ぎだし、周囲にいた乗客が腕力で押さえつけたら死んでしまったという話です。押さえつけた人は警察に事情を聞かれたけれど、無罪放免になりまし
どこにもたどり着かない。 精神障害とつきあうのって、おなじことのくり返し。ひどいことと、もっとひどいことが延々とつづく。ときどきいいことがあっても、救いにはならない。その先にあるものは何だろうか・・・ そんなあれこれを