ピュアにならずに
依存症の根幹で、新しい議論がはじまっています。 麻薬を合法化し、輝かしい成果をあげた「ポルトガル・モデル」が揺らいでいる。世界に冠たるこの国の麻薬対策に、修正を求める声が出ています(Once hailed for de […]
依存症の根幹で、新しい議論がはじまっています。 麻薬を合法化し、輝かしい成果をあげた「ポルトガル・モデル」が揺らいでいる。世界に冠たるこの国の麻薬対策に、修正を求める声が出ています(Once hailed for de […]
ニューヨークの精神科に、わずかながら新しい風が吹いています。 この半年あまりで、ブロンクス地区の9人のホームレス精神障害者が路上生活をやめたそうです。注目すべき成果でしょう(He Was Handcuffed and
精神病を「クスリ」で「なくそう」とするアプローチ。 これはアメリカでも日本でも、おなじかもしれません。「クスリではない、地域だ」といっても、また「なくすのではない、ともに生きるのだ」といっても、社会の主流にはなかなか通
精神科の治療を進めよう、多くの人がそういうけれど、そこにはいつも「語られることのない真実」がある。治療の中心はクスリではないということだ。 こんな意味の意見を、作家のダニエル・バーグナーさんが述べています。 はじめはこ
ニコラ・フィリベール監督の新作を、勇んで見に行きました。「アダマン号に乗って」、精神障害者の日常を記録したドキュメンタリーです。 いい映画だったけれど、ちょっと眠ったい。なんでこれがベルリン映画祭の金熊賞なんだろうか、
幻聴があるなら統合失調症。 ぼくは長いことそう思ってきたけれど、これはまちがいではないか。幻聴は必ずしも統合失調症だけの症状ではない。ほかの病気でも、それが脳の中枢を阻害するなら統合失調症とおなじ症状を起こすことがある
自閉症を歓迎する町があります。 アメリカ、アリゾナ州のメサです。市職員の80%が、自閉症にどう接すればいいか専門的な訓練を受けました。市内の60の団体も歩調をそろえ、2019年、世界最初の「自閉症対応認定の市」になって
きのう書いたニューヨークの地下鉄殺人事件は、精神障害者が車内で白人の乗客に殺害された事件です。黒人とホームレスと精神障害という、三重のマイノリティへの偏見が色濃く影を落としている。そう思う一方で、これは差別偏見を糾弾し
町中の“めいわくな精神障害者”をどうすればいいか。 ぼくはこの問題をしょっちゅう考えます。精神障害者への差別偏見はなくならないけれど、彼らを“恐れる”人びとの気持ちもわかる。そしてそういう人も、日常的に精神障害者に出会
十代の若者たちの精神保健に、何か問題が起きているのではないか。 こんな議論がアメリカで盛んです。CDC(疾病予防管理センター)が女子生徒の3人に1人は自殺を考えているといい、小児科学会が児童精神は「全国的な危機」といっ