全体主義の敵
中国で、精神保健対策を求める声が上がっているようです。 ココ・リーさんという有名な歌手の自殺がきっかけで。彼女は数年前からうつ病だったと遺族が明らかにし、あらためて精神保健が社会問題になったようです。リーさんの死を悲し […]
中国で、精神保健対策を求める声が上がっているようです。 ココ・リーさんという有名な歌手の自殺がきっかけで。彼女は数年前からうつ病だったと遺族が明らかにし、あらためて精神保健が社会問題になったようです。リーさんの死を悲し […]
高齢者は熱中症に弱い。でも統合失調症の人もおなじく熱中症になりやすいと聞き、盲点を突かれた思いでした。いわれてみれば、たしかにそうです。ワシントン・ポストが長文のルポを掲載していました(HEAT’S HIDDEN RI
アメリカの若者たちは「精神の危機」にひんしていると書きました(5月25日)。自殺願望が、とくに十代の女性で3人に1人まで広がっていることを、小児科学会は「全国的な危機」ともいっている(5月23日)。ソーシャルメディアの
薬物対策には「処罰より治療」を、という「ポルトガル・モデル」について、何度かこのブログに書きました(2021年4月5日、2023年7月14日、8月3日ほか)。 2001年、世界に先駆けて麻薬や覚醒剤などの薬物を合法化し
精神科のミーティングは、祈りの場に似ている。 長年、北海道で浦河ひがし町診療所のミーティングを見てきたぼくは、そう思うようになりました。参加者がこころのなかを見つめ、「降りてゆくミーティング」になったとき、それは「祈り
先月、「ポルトガル・モデルが揺らいでいる」と書きました(7月14日)。 22年前、麻薬対策に「処罰よりも処遇」を掲げ、世界に先駆けて麻薬を合法化したポルトガルで、ふたたび麻薬がまん延しているという話です。 立ち止まって
依存症の根幹で、新しい議論がはじまっています。 麻薬を合法化し、輝かしい成果をあげた「ポルトガル・モデル」が揺らいでいる。世界に冠たるこの国の麻薬対策に、修正を求める声が出ています(Once hailed for de
ニューヨークの精神科に、わずかながら新しい風が吹いています。 この半年あまりで、ブロンクス地区の9人のホームレス精神障害者が路上生活をやめたそうです。注目すべき成果でしょう(He Was Handcuffed and
精神病を「クスリ」で「なくそう」とするアプローチ。 これはアメリカでも日本でも、おなじかもしれません。「クスリではない、地域だ」といっても、また「なくすのではない、ともに生きるのだ」といっても、社会の主流にはなかなか通
精神科の治療を進めよう、多くの人がそういうけれど、そこにはいつも「語られることのない真実」がある。治療の中心はクスリではないということだ。 こんな意味の意見を、作家のダニエル・バーグナーさんが述べています。 はじめはこ