アイコ・トマトのTシャツができました。
浦河ひがし町診療所のデイケア・メンバーがえりもの農場で収穫するアイコ・トマトです。この写真をあしらったTシャツが、なんとユニクロから「ユニクロ公式/オリジナルTシャツ」のひとつとして発売され、全国どこでもネットで購入できるようになりました。
トマトだけでなく、グループホーム「すみれⅢ」の朝カフェで淹れるコーヒーや、田んぼで実る「幻米」の穂、なんていう絵柄もあります。
デザイン、サイズ、色もいろいろ。Tシャツだけでなくパーカーやミニ・トートバッグもあり、以下のサイトで購入できます。
https://utme.uniqlo.com/jp/front/mkt/show?id=864879&locale=ja
この“ひがし町診療所のTシャツ”は、診療所につながる「思春期グループ」の若者がデザインしました。残念ながら顔や名前は出せませんが、デザイナーさんはネット上では「North_horse」という名前です。
パソコンとネットをつかった製品化は、きわめていまふうです。
診療所に保存してある写真を加工して、ファイルをユニクロの関連サイト「utme」に送る。するとユニクロが製品化してくれる、ということらしい。くわしいことは知りませんが、デザインという「ソフト面」は若者たちがする、それを製品化する「ハード面」はユニクロ(あるいはその関連部門)が行うということのようです。
診療所スタッフのちょっとしたサポートがあれば、北海道の過疎の町にいる若者も全国に、いや全世界に向け、自分を表現できるということでしょう。
すでに診療所の川村敏明先生も、トマト柄のXLサイズを1枚買って着ています。
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さてぼくは今週、浦河から横浜の自宅に帰ります。
同時に、これで25年つづけた浦河滞在にひと区切りをつけることにしました。これからはときどき訪れるだけの旅行者になります。拠点として建てた山小屋も、診療所のみなさんにお渡ししました。
精神障害者と、そしてまた浦河ひがし町診療所とかかわることができて、大げさかもしれませんがぼくは「自分の人生を生きた」とも思えるようになりました。主流、多数から外れ、ほんとうのゆたかさにひたる人生を。
その記憶を熟成させながら、これからも多様なテーマを見つづけてゆきます。
(2022年10月10日)