精神科の常識と非常識
きのう、精神科は常識が必要だと書きました。 専門知識より常識が大事だなんて、しろうとの妄言、ネット上の無責任な発言ととられたかもしれません。けれどこれは、浦河で長年精神障害とともに過ごすうちにぼくが抱くようになった認識 …
きのう、精神科は常識が必要だと書きました。 専門知識より常識が大事だなんて、しろうとの妄言、ネット上の無責任な発言ととられたかもしれません。けれどこれは、浦河で長年精神障害とともに過ごすうちにぼくが抱くようになった認識 …
精神科の診断というのは、スナップ写真ではなく映画のようなものだ。 アメリカの精神科医のアレン・フランセス博士はこういっています。 映画のようなもの。 なかなかいいたとえです。こういうことがいえる人は、むずかしい病気につ …
アメリカの精神科医、アレン・フランセス博士について書きます。 おととい、ぼくは彼を「フランシス」と書きましたが、日本では「フランセス」のようです。ぼくが読んだ2013年の彼の著作は、『<正常>を救え 精神医学を混乱させ …
戦況が変わりはじめました。 軍事的な状況ではなく、政治的、外交的な状況です。 最初は5月19日のニューヨーク・タイムズ社説でした。その4日後、世界経済フォーラムにビデオ出演したキッシンジャー博士の提言があり、この二つに …
薬中心の精神医療は行き詰まっていると、しばらく前に書きました(4月16日)。 精神医療のなかでも、とくにアメリカで幅をきかせている「生物学的精神医学」は、統合失調症をはじめとする精神疾患は脳の研究を進めれば解明できる、 …
BBCが中国によるウイグル弾圧の実態を示す秘密資料を暴露しました。 中国警察のコンピュータがハッキングされ、決して外に出ないはずの内部資料が大量に流出したのです。この資料がウイグル問題を追求している在米研究者の手にわた …
きのう紹介した精神保健の世界的な新しい流れは、とても重要だと思うので肝心な点を補足します。 WHO(世界保健機関)の「地域精神保健の指針」は、精神保健のあり方は「強制と服薬」から「地域と暮らし」へ移行すべきだという理念 …
知りませんでした。 WHO(世界保健機関)が精神医療について去年、画期的ともいえる新しい指針を出ししていたことです。 ニューヨーク・タイムズが伝えていますが、タイムズ本誌ではなく「NYTマガジン」の長文の特集記事で紹介 …
21日土曜日、浦河ひがし町診療所の田植えが行われました。 米づくりは、診療所が開設された翌年にはじまりました。ことしで8年目になります。 以前は地域の幼稚園や小学校に声をかけ、たくさんの子どもが参加したのですが、ことし …
ヤギを飼いたい。 診療所の川村敏明先生がまたつぶやいています。ずっと前からヤギ、ヤギといっているけれど、いまだに実現していない。 7年前に米づくりをはじめたとき、田んぼのまわりにヤギ放して雑草を食べてもらうという話があ …